【村役場巡り】福島県泉崎村【2020/07/04】
以前よりTwitterを見てもらっている方は知っているかもしれないが、約4年前から全国の村役場を訪問する「村役場巡り」を行っている。
巡るにあたって、何をもって訪問完了とするか。
Google等で検索してみると、やはり役所巡りを行っている方々も少ないながら存在するようで、訪問の証として広域交付住民票を発行してもらうといったものも見られたが、これを始めると役場が開いている平日の昼間にしか訪問できず、一気に難易度が上がってしまう。
以上の理由から、外観の写真を撮ってswarmでチェックインすることで「訪問完了」としている。
キッカケは4年前、群馬県に日帰り電車旅行に行った際のこと。
この大前駅は吾妻線の終点で他の接続路線もなく、来た列車で折り返すしかないのだが、その列車の出発まで数十分ほどの余裕があったことから、駅前の散策をすることに。
写真は4年前に大前駅で撮ったものだが、この通り駅周辺はこれと言ったものが無く、何となく近くにあった嬬恋村役場に行ってみた。
この嬬恋村役場で何かあったわけでもないのだが、何となく村役場を巡ってみるのもアリかもしれない、そんな風に思ったのがキッカケだ。
そんな何となくの連続で始めた村役場巡りだが、始めて良かったと心から思うことが1つ。
今まで行こうと思わなかった場所に行く理由になること。
全国にはたくさんの街があって、たくさんの観光地があって。
そんなたくさんある土地の中には一生行かない場所もあって。
実は素敵な場所なのに存在すら知らないままの場所もあって。
そんな、自分にとって無縁だった土地を訪問する理由になるのが一番良いところだと思っている。
たくさんの行ってみたい場所がある中で「この村に行かなきゃ」という義務感が生じる。
一生知らないままかもしれなかった場所を知ることが出来る。
村役場を通した「知らない土地との出会い」が一番の魅力なのだ。
前置きが長くなってしまったが、先日福島県泉崎村に行ってきた。(184村中99番目)
泉崎村は福島県中通りの南部にある人口6,223人ほどの村だ。
村内を国道4号が縦断していることから工場の立地が多いよう。
今回、役場へのアプローチも国道4号からとなったが、国道から役場へと繋がる県道がまさに東北といった雰囲気。
夕方暗くなってからの訪問だったことから余計に強く感じたのかもしれないが、鬱蒼とした木々に覆われた道の先に出てくる泉崎村役場。
「みちのく」という言葉が相応しい。
辿り着いた村役場は新しかった。
どうやら2016年に建てられた新庁舎のようだ。
現在、村として独立したまま残っているところは大体金持ちなんだななんて思いながら庁舎を眺めていた。
わからないと思うが、雰囲気は長野県の朝日村に似ているなとも感じた。
(余談だが、この朝日村はファミリーマート併設型の村役場でとても印象に残っている。)
今回は時間が遅かったのと、変にウロウロしていると(時節柄からも)通報されかねないので、写真だけ撮って速やかに村を後にしたが、本当は観光なり食事なりできれば良かったなと思う。
まぁこの辺りはまだ行っていない村も多く、いずれ訪問する機会があるだろうから、その時の楽しみとして取っておくことに、と自分に言い聞かせて。
旅においては"目的を全て達成しない"というのも悪くない。
また訪問する理由になるのだから。