【ロリコレ2022】女性声優の写真を撮りに行った話
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
2023年の初投稿は年末に参加した"ロリータコレクション2022"の顛末を綴ってみました。
以下、本文です。
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時は2022年11月19日(土)18時31分、1つの告知ツイートによって"ペイおじ界隈"に衝撃が走る。
ロリータコレクション2022(以下ロリコレ)にラブライブ!スーパースター‼などで活躍する人気声優・ペイトン尚未さん(@_Naomi_Payton_)が出演決定。
ロリコレとはロリータ衣装に包まれた出演者を自由に撮れる撮影イベントなのだが、一般的に女性声優を撮影できる機会は非常に稀である。
私はラブライブ界隈のことしか分からないが、普段行っているライブやイベント等では当然撮影禁止であり、これは他の声優の場合でも概ね同じなのではないかと思う。
プロ野球の始球式のように、プロスポーツの試合等においてゲストとして出てくる場合なんかであれば撮影可能であるが、基本的には撮影を目的としたイベントではない。
座席から撮影対象までの距離が遠かったり、或いは演出により十分な光量を得られなかったりと、満足のいく写真を撮りたいとなると高価な機材や高度な技術が必要となる場合が多いだろう。
今回のイベントは日程が平日な上にチケット代が12,000円と比較的高価ながらも、上記の理由より、推しを整った環境で撮影できる機会は二度とないかもしれないとの思いから参加を決めた次第である。
といってもチケットを入手しないことには参加もできない。
チケットの入手方法は①先行抽選②一般先着③追加販売の3種類。
①→②→③の順で発売されるため、まずは先行抽選に応募し、それで落選した人が一般先着へといった流れだ。
第1部から第4部までの全4回があり、複数回への応募もできる仕組みになっているが、規模感や注目度がいまいち計りにくい。
流石に12,000円のチケットが4回分当選してしまった日には厳しいものがあるが、会場がそこまで広そうではないことと、レアイベントであるということで第1部~第4部の全てに応募した。
都合良く1部だけ当選してほしいと願うも結果は全落選。
SNSで様子を見ると結構な割合で落選してそうだったため、その時は"やっぱり倍率高いな"としか思わなかったが、先行抽選チケットは特典として"2ショットチェキ券"が付属することから枚数をかなり絞られていたようだ。(詳細は後述。)
先行抽選で落選して一度は参加を諦めかけるも、続く一般先着で発売開始時刻にスタンバイして購入を試みると何とか第4部のチケットを確保、晴れて参加できることとなった。
ちなみに、発売開始時刻から2~3分程度は売り切れていなかったため、複数回の購入も可能そうで、実際に複数回参加している人もちらほら見られた。(前述したとおりチケットが高額のため私は1回分のみの購入とした。)
時は2022年12月26日(月)、イベント当日。
私が参加するのは全4部中の第4部と一番最後の回だったため、早めに会場近くまで移動し、SNS等で様子を探りながら開場時間を待つこととした。
事前にイベントの流れ等に関する告知がほとんど無かったことや、グッズ販売でやや混乱が生じたことなどから、正直なところ運営に不安を感じることもあったが、多少時間を押してそうなものの第1部から大きな混乱はなく進行しているようで一安心だ。
定められた集合時間ちょうどくらいに会場へ到着。
やはり前の部が押しているようで、定刻から10~20分ほど遅れて前述したチケットの購入方法ごとに整列が開始した。
イベントはチェキ券販売→撮影会→チェキ撮影の流れで行われる。
まずは各出演者30枚ずつ"2ショットチェキ券"が販売が開始。
これは名前の通り、イベントの最後に出演者との2ショットチェキを撮影してもらえるものなのだが、肝心なのは各出演者30枚限定である点だ。
1部あたりの参加者数が約100名ほどだったため、人気が1人の出演者に被ると全員が希望の券を購入することは不可能となる。
事前から分かっていたことだが、参加者の多くが私と同じくペイトンさんがお目当てであることから、当然チェキ券の倍率も高い。
このチェキ券の購入が事前のアナウンスでは先着となっていたが、実際には予めチケットに記載された整理番号順に整列して順番に購入する。
要はランダムだ。
ただし、チケットの購入方法によって枠が分かれており、①先行抽選→②一般先着→③追加販売の順番でチェキ券を販売していく。
購入方法ごとの内訳はおおよそ以下の通り。
①先行抽選:20人
②一般先着:70人
③追加販売:10人
運が良いことに私のチケットに記載された整理番号は"11"。
②一般先着なので実質31番目に購入可能で、出演者1人あたり30枚分の枠があるため、前の人が全員ペイトンさんのチェキ券を購入しない限りは確保できる。
いざ順番が回ってくると少なくとも5,6枚は余ってそうで、無事に購入することができた。
ちなみに、①先行抽選は特典分のチェキ券もあるので、確実に2枚確保できるというかなり優遇された仕組みになっていた。
チェキ券販売が終わるといよいよ撮影会が始まる。
今回の出演者は16人。
8人ずつ前半と後半の2チームに分かれて会場内各所で撮影を行う。
会場である鳩山会館は建物と庭園があり、一定の区切られた時間ごとに出演者が移動することによって色々な場所で撮影できるようになっている。
お目当てのペイトンさんは後半のチームだったため、まずは他の出演者を撮影することとした。
非常に失礼な話ではあるが、正直なところ他の出演者に関しては全く予習していなかったため、会場内を回ってみて某ラブライブ!声優に容姿が似ていた見た目が好みだった堀川すずさん(@suzu_barisen)を撮影させていただくことに。
続いてお隣にいた佐野さくらさん(@sakura_barisen)も撮らせてもらった。
後から知ったことだが、このお2人は"欲バリセンセーション"という同じユニットで活動しているようだ。
部屋を移動して東城アミナさん(@amina_chan_)。
夕方ということもあり部屋によっては光量が厳しく暗めの写真に...。
撮影していた参加者は自分含めて4,5人程度と多くなかったため、その分目線やレスポンスを存分に貰うことができた。
囲み撮影で撮影者との距離は大体3メートル程度とかなりの至近距離で撮影することができ、またこんな至近距離でアイドルからレスを貰う機会なんて中々ないため、お目当てのペイトンさんを撮影する前にも関わらず既に相当な満足感。
皆さんとても可愛いく、目線を貰うと逆にこっちが恥ずかしくなって目を逸らしてしまいそうになる。
接近イベント経験の少なさがモロに出てしまった。
そうこうしているうちに本命登場の時間が迫る。
ペイトンさんは庭園からスタートとのことなので周辺でスタンバイ。
他の参加者も続々と集まってくる。
ざっと50~60人くらいだろうか、流石に先ほどまでとは違い一度に全員で囲って撮影できる人数ではないため、開始するにあたってスタッフが整列を行う。
横に10人程度が並び、またその後ろに10人、その後ろに10人…と並んでいく。
撮影するのは1列目と2列目で、1列目はしゃがんで撮影、2列目は立って撮影といった具合で、40秒ごとに交代、1列目の人は撮影が終わったらまた後ろに並びなおす仕組みだ。
整列が終わると間もなくペイトンさんが登場、スタッフの合図とともに撮影会がスタート。
参加者からの距離はおおよそ3メートル程度だろうか、撮影云々以前に距離の近さに思わず息を吞む。
この至近距離に一定時間以上留まるというだけでも滅多にない経験だ。
参加者からのポーズ指定も可能で、「ピースお願いします!」のように声を掛けると応じてくれる。
こんなやりとりも撮影イベントならではだろう。
途中、ポーズのリクエストに応じてくれたら"かわいい"と声を掛けましょうとスタッフからアナウンス。
それ以降はポーズを変えるたびに参加者から"かわいい"の大合唱、ペイトンさんの照れ顔を引き出したスタッフにグッジョブを送りたい。
結局、庭園と館内の2箇所でトータル40秒×10周くらい撮影。
体感的にはかなり長い時間撮影できた感覚で、寧ろ最後はカメラを構える腕のほうが限界を迎えるという満足感だ。
自分のようにカメラの技術が高くない者はとにかく数を打つしかなく、ただただシャッターを切り続けた結果、最終的には約1000枚撮影していた。
撮影会が終わると最後に2ショットチェキの撮影だ。
前述の通り撮影会でも十分に至近距離だったのだがチェキ撮影時には1メートル以内まで接近、さらにはチェキが出来上がるまでの数秒程度ではあるが1対1での会話もできた。
チェキ券は1枚2000円だが、この内容であれば全然安いものだろう。
一通りのチェキ撮影を終えて裏に捌けるペイトンさんを拍手で見送ることでイベントが幕を閉じた。
このような撮影イベントへの参加は初めてで、流れなどに関する情報も無かったことから参加前は若干の不安もあったが、終わってみれば特に大きな混乱もなく、非常に満足度の高いイベントとなった。
出演者やスタッフは勿論、(当然のことではあるが)スタッフの指示に従い良識ある行動を取れる参加者と、恵まれた環境であったと思う。
終始和やかな雰囲気で進行したのも高い満足度を得るに至った大きな要因だろう。
高額なチケットを購入し、平日に有給を取得して臨んだが、参加して良かったと心から感じるイベントであった。
イベントに出演してくれたペイトン尚未さん、そしてオタクが大挙して押し寄せる中スムーズな進行を実現したスタッフの皆さんに感謝だ。
普段は人物の写真をほとんど撮らない私だが、何かに目覚めてしまいそうな1日となった。
最後に使用した機材の紹介と、Twitterに上げなかった写真をいくつか載せて〆としたい。
【使用した機材】
カメラ:Nikon D500
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(レンタル)
夕方の撮影で光量が厳しいシーンもあったためF値2.8通しのレンズを選択したのは正解だった。
自前の標準ズームを使用するか悩んだが、レンタルして良かったと思う。
70-200の明るいレンズはポートレート以外でも便利なのでいつか買いたい。
ちなみに周りはSONYのαシリーズなどミラーレスを使っている人が多かったように感じた。(今回のような撮影会であればAPS-Cの連写機よりもフルサイズミラーレスのほうが適しているとは思う。)
スマホ組もちらほら。
【おまけ】
旅程を他人に押し付けろ! ~行程シャッフルフェスティバル~
"旅程を他人に押し付けろ! ~行程シャッフルフェスティバル~"とは、2021年3月20日、21日の2日間に渡って開催された"ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 校内シャッフルフェスティバル"にインスピレーションを受けて企画された(大嘘)、旅行オタクによる旅行オタクのためのイベントである。
詳細な内容、ルール等は下記の記事に書かれているため割愛するが、要は参加者全員がそれぞれ一人旅の計画を立案、それを参加者内でシャッフルして、それぞれが決行するという企画だ。
「旅程を他人に押し付けろ! ~行程シャッフルフェスティバル~」 - 言葉のリハビリ場 (hatenablog.com)
今回は岡山駅を起点に日帰りで帰って来ることのできる行程を計画するというルール。
企画案自体は結構前からあり、中々実行する機会が無かったところだが、この度ちょうどメンバーの予定が合致したことから、晴れて実施する運びとなった。
旅程計画→シャッフル→旅程実行という流れになるため、自分が関与する旅程は2つあるわけだが、私が作成した行程に関しては実行者に任せることとして、この記事では私が実行した行程に関して記していきたい。
時は5月4日(水)、朝6:30頃。
出発の地となる岡山駅に到着。
同部屋のオタクはもう少し後の電車とのことで、駅前のコンビニで別れて一人旅開始。
前日夜の旅程シャッフルの段階で結構当日に使用する行程表ときっぷ、その他必要な現金等が入った封筒を受け取っていたのだが、ここで早くもトラブルが発生した。
きっぷが改札を通らない。
乗車券や特急券を確認しても特に間違ってそうな箇所は見当たらない。
大抵こういう場合は日付が間違っていたりするのだが、しっかり5月4日と書かれている。
弾かれる原因が分からなかったので駅員に聞いてみると、経由路線が違うとのことだった。
これから乗ろうとしているのは山陽新幹線なのに対して、乗車券の経由路線は山陽本線。
新幹線と在来線が並行する区間では、どちらかを選んで乗車できるようになっている場合が多いが、山陽新幹線の徳山~新岩国間は山陽本線ではなく岩徳線経由での運賃計算になっているため、山陽本線経由のきっぷでは改札を通過できなかったようだ。
一連のやりとりに数分要するも、早めに出発していたことから事なきを得た。
一歩間違えれば初手から行程が破綻するところだったのでヒヤヒヤだ。
最初の行程は岡山から山陽新幹線「みずほ」で小倉まで移動。
「のぞみ」も同じ区間を走っているが、座席が2列+2列と快適な「みずほ」の指定席を確保して貰っている点には感謝したい。
車内はほぼ満席に近い状態であったが、小倉まで約1時間20分ほどの移動を楽しむことができた。
8:11に小倉駅到着。
ここで最初のミッション「小倉駅の駅名板を撮り「ファッ!?」とツイート」をクリアする。
今回の企画ではこのようなミッションやチェックポイントのようなものを数か所設定することとなっている。
このミッションも計画者ごとの色が出るところで、非常に面白いポイントだろう。
初手で九州上陸と大移動をしたところで、ここからは在来線を細々と乗り換えての旅となる。
まずは約8分ほどの乗り継ぎで日豊本線の普通列車中津行きに乗車。
この列車は比較的空いていて、更に転換クロスシートということもあり、長く乗っていたいところだったが、約30分ほどで行橋に到着。
ここで特急にちりんシーガイアへと乗り換え。
こちらも座席を確保できたが、乗車時間20分弱で中津に到着し、再び普通列車大分行きへと乗り換える。
そして中津で乗り換えてから25分ほどで最初の目的地である宇佐駅へと到着した。
特急にちりんシーガイアは宇佐駅に停車しないため、中津~宇佐間が普通列車での移動になるのは仕方ないが、どうせにちりんシーガイアに乗るならば小倉から乗車にすれば良かったと思うんですけど(名推理)
まぁそんな話はさておき、ここで2つ目のミッション「宇佐駅の駅名板を撮り「USA」とツイート」をクリアしてから、タクシーで宇佐神宮へと向かう。
あまり詳しくはないのだが、この宇佐神宮は全国の八幡宮の総本社なのだとか。
〇〇八幡宮や〇〇八幡神社といった神社を全国各地で見かけるが、それらは宇佐神宮の分社ということのようだ。
宇佐神宮のHPによると、神社は全国に約11万ほど存在し、そのうちの約4万ほどが八幡宮とのことなので、その凄さが少し理解できるかもしれない。
ここでは1時間以上の余裕があったため、ゆっくりと境内を観光する。
これだけの由緒正しき神社ということで境内は中々広く、最も奥にある上宮までは10~15分ほど掛かった。
新緑と青空の下に赤い建物が映える上宮にてお参りしてから元来た道を戻る。
到着したのが10時前ということもあり、混み始める前にお参りを出来たのは良かった。
参道の入り口付近には土産物屋や飲食店が並んでいるが、戻ってきた頃には中々の賑わいを見せていた。
駐車場の入り口も大渋滞といった状況で、これからもっと混雑するのだろう。
そんな宇佐神宮を後にし、目の前にある"よーちゃんラーメン"で昼食とする。
よーちゃんラーメン - 宇佐/ラーメン | 食べログ (tabelog.com)
11時と昼食には少し早い気もするが、この後の行程で昼食を摂れそうな箇所がなかったため、ここで済ませておく。
参道の飲食店で団子汁などの名物をいただくのも良かったが、"よーちゃん"という店名に惹かれて入店。
ここは王道を征く、九州らしい豚骨ラーメンを注文。
豚骨だけれど、そこまでこってりしていない感じで、好みの味だった。
ここを選んで大正解だ。
昼食の後はバスで宇佐駅へと戻る。
このバスが宇佐八幡(宇佐神宮最寄りのバス停)11:11発予定、一方"よーちゃんラーメン"の開店が11時と本来であれば到底間に合わないはずだったのだが、先ほども書いたように宇佐神宮の駐車場待ちで道路が大渋滞しており、バスが20分前後遅れて到着。
宇佐駅に戻ってからも時間に余裕があることが分かっていたため、先に昼食を済ませてタクシーで戻ろうと考えていたところだったが、丁度良くバスに間に合った。
宇佐駅からは伊美行きのバスに乗り継ぎ。
ここから竹田津港まで1時間ほどバスに揺られる。
宇佐駅を出て暫くすると隣町の豊後高田市へと入り、その豊後高田市の市街地を抜けると国東半島の海岸線を進んでいく。
この日は大変天気が良く、窓を開けると海からの爽やかな風が入り込んできて気持ちが良い。
旅行の4日目と良い感じに疲労も溜まっている頃合い、この最高のロケーションに耐えられるわけもなく、所々意識を失いながら竹田津港に到着。
詳しい人ならば竹田津港と聞いた時点で察しが付くだろうが、ここからは"スオーナダフェリー"で船旅となる。
フェリーの出航まで1時間ほどあったため、港周辺で海を眺めながら過ごす。
港の堤防に腰掛けて、その境界が分からなくなった空と海を目の前にゆっくりと時間が流れていく。空と海っていうのは、境目が無いんですよ。
出航30分前くらいになると水平線の彼方に乗船予定の船が見えてくる。
その姿は徐々に大きくなり、堤防の横を通過して入港していく。
その様子を写真に収めながら感じたのだが、意外と"撮り船"って面白いのかもしれない。
鉄道や飛行機の写真を撮るというのはよく聞くが、船の写真を撮るというのはあまり聞いたことが無く、乗り物オタクの中では割とマイナーな部類なのかもしれない。
ただ、港周辺は入り組んでいる場合が多く、様々なアングルが考えられ、背景に写る陸地部分等を考えながらロケハンするのは楽しそうだ。
この日はカメラを宿に置いてきてしまっていたが、今度写真を撮るために港へ行ってみるのも良いかもしれないと感じるひと時だった。
少し話が逸れたが、フェリーの入港を見届けた後、フェリーターミナルへと戻って乗船する。
ここから徳山港まで2時間ほどの船旅。
大きなディーゼル音を響かせながら港を離れていく。
少数ながら見送りの方々がいて、別れを惜しむように手を振る姿も。
自分に向けられたものではないが、海という物理的な隔たりを間に挟み徐々に離れていく様はグッとくるものがある。
船の出航時ほど旅情をそそられる瞬間は無いだろう。
竹田津港を出ると右手に姫島村を望みながら順調に進んでいく。
好天で且つ外洋にも面していないことから殆ど揺れも無く、非常に穏やかな航海だ。
甲板上で過ごしていると風を切って進んでいるのを感じられ、陸に居た時は少々暑いくらいの気温であったことからも、とても心地よい。
船上で外気を感じながら過ごす贅沢な時間。
フェリーを行程に組み込んでくれた計画者に感謝だ。
大津島と大島半島の間を抜け、前方に徳山の工業地帯が見えてくると間もなく徳山港へと入港だ。
係留されている貨物船、セメント船などを横に見ながら港内を進み、間もなく着岸する。
こういった風景を目にすると、徳山で海運業が盛んであることを実感することができる。
徳山港は徳山駅に隣接しており、移動には徒歩で5分も掛からない程度。
次の行程は山陽新幹線「こだま」で広島へ移動なのだが、時間まで3時間以上ある。
行程表には以下のように記されている。
・徳山市街散策・飯 3時間弱 (見るところは)ないです。
・港公園で工場夜景を撮ってツイート
後者は良いとして、見るところないのに3時間も確保したのか…(困惑)
ご存知のとおり、徳山は工業の街。
少し調べてみたものの特に観光スポット等は見当たらず。
それならば、やはり"#最高のエンターテイメント"するしかないだろう。
ということで"ボートレースチケットショップ オラレ徳山"へ。
本来ボートレースは専門外なのだが贅沢なことも言っていられない。
ここで一攫千金してふぐ料理でも食べに行こう。
そう思っていたのだが、この"オラレ徳山"なんとレース映像を放映していない。
流石にレース映像もない場外舟券売場で長時間滞在する気にもならず、1レースだけ舟券を買って早々に撤退。
後からレース結果を調べたところ、買った舟券はハズレ。
一攫千金ならず。
"オラレ徳山"を後にして夕食の店を探す。
臨時収入は得られなかったものの、せっかく山口まで来たのでふぐ料理をいただくことに。
ふぐ料理となると、平気で10,000円前後する店が多いが、その中に比較的コスパが良く評価も高い店を発見、"宇佐川水産"という地場系居酒屋に入店する。
鮮味食彩 宇佐川水産 (せんみしょくさい うさがわすいさん) - 徳山/魚介料理・海鮮料理/ネット予約可 | 食べログ (tabelog.com)
2,000円くらいの"ふく定食"と3,000円程度の"ふく御膳"があったが、せっかくなのでここは"ふく御膳"を注文。
結果的にはこれが大正解で、ふくの刺身、天ぷら、チリソース揚げ、そして焼きふぐとふぐ料理の欲張りセットにあら汁に茶碗蒸し、デザートまで付いてくる豪華セット。
これで3,000円ならばお得だろう。
思いのほかボリューム満点だったこともあり、食べ終わったのが18:30頃。
新幹線が19:47なので、あと1時間と少し。
これならば、最後のミッション「港公園で工場夜景撮ってツイート」をこなして丁度良いくらいだろう。
ということで徳山駅から港の突端へ向けて歩くこと10分少々、港公園へと移動する。
徳山の工場夜景といえばそれなりに広く知られていると思うが、いくつかある観賞スポットの中で最もアクセスが良いのがこの港公園だ。
夜景観賞スポットは車が無いとアクセスの難しい場所も多々あるが、ここは新幹線停車駅から徒歩5分と抜群のアクセス性。
それもあってか、到着すると自分以外にも2人ほど写真を撮っている人がいた。
ミッションでは"工場夜景"とのことだったが、この季節だと19時を過ぎてもまだまだ空が明るい。
19時半頃まで粘ってみたが、完全に暗くなるまでには時間が掛かりそうだったため、このあたりで撤退。
夜景というのは、好みにもよるが夕暮れ時くらいが一番綺麗だったりもするので、まぁこれはこれで良いだろう。
最後のミッションもクリアということで徳山駅へと向かう。
徳山からは山陽新幹線「こだま」に乗車する。
このまま新幹線で岡山へと思いきや、2駅先の広島で下車。
実は今回の行程、ここからが一番厳しい部分であり、新幹線であれば僅か40分程度の広島~岡山間を普通列車で3時間掛けて移動する行程となっている。
(後の反省会にて、特に意図はなく単なる節約であることが判明。まぁミッション等が無い時点で分かってはいたが。)
広島駅の在来線ホームに向かうと、広島近郊に住んでいると思われる人々で溢れている。
時刻が20時過ぎということもあり山陽本線も帰宅ラッシュ、座席は全て埋まっており立ち客も多い状況だ。
特に縛りのない旅行であれば追加料金を払ってでも新幹線を使うところだが、今回は在来線を指定されているため、やむを得ず鈍行で岡山を目指す。
地元客は数駅で降りるかなという淡い期待もあったが、目立った降車は見られずに満員の状態で瀬野八の峠を越えていく。
広島を出発してから約40分、西条にてそれなりの人数が下車したことで、ようやく着席することが出来た。
車両が転換クロスシートだったこともあり、着席さえ出来てしまえば快適に過ごせる点が幸いだ。
21:44に糸崎駅へ到着。
ここで行程最後の列車となる普通岡山行きへと乗り換える。
西条以降は特に目立った降車は無く、窓側が殆ど埋まっているくらいの乗車率だったが、乗り換え先の列車も同じ両数だったことで、こちらも着席できた。
尾道の付近は景色の良い区間もあったはずだが、夜のため外は真っ暗。
小気味よい揺れと走行音にただただ体を預けながら進んでいく。
途中の福山で車内の乗客が入れ替わり、倉敷に到着すると岡山へ帰宅する人々がドバーっと乗り込んできた。
倉敷を出るともう岡山は目の前、時刻は23:23、朝出発してから約16時間半ぶりに岡山へと戻ってきた。
以上で一連の行程は無事全て完了。
このような企画なので天候等によるアクシデントが不安だったが、これ以上ない好天に恵まれ、全て計画通りに行程をこなすことができた。
今回の行程の総移動距離を計算してみたところ約770kmで、これは恐らく本企画の参加者(4人)の中で最も長い距離を移動していることだろう。
770kmというと東京~青森よりも長いくらいの距離になるので、1日での移動としてはかなりの大移動だ。
実際に、朝は4人中2番目に出発し、夜は一番遅い到着だった。
中々厳しい行程ではあったが、その分中身の詰まった1日であったとも言える。
特にフェリーを組み込んだ行程だった点に関しては、自分ではあまり考えない行程でもあり、非常に新鮮で非常に楽しいところでもあった。
こういった点がこの企画の良いところなのだろう。
企画に参加した4人は日頃からよく一緒に旅行をしている仲ではあり、旅行の傾向は比較的似通っていると思ってはいたが、それでもこのように差が出ることを実感できたのは大きな収穫だ。
いつになるかは分からないが、是非またこのような企画を行いたいところである。
夏のホッカイドウで競馬と信号場と食道楽(食道楽編)
競馬、信号場と来て最後は食道楽。
北海道、とりわけ函館に行くと毎度のことではあるが、暴飲暴食の3泊4日となった。
1日目は昼前の飛行機で羽田から新千歳空港へ移動、到着後はそのまま門別競馬場へ。
あまり時間が無かったので競馬場にある"いずみ食堂"の鴨そばが昼食に。
こちらは前々回の記事でも載せてたので写真のみで割愛。
競馬終了後に千歳まで戻って遅い夕食。
門別は最終レースが20:40頃、それから一旦レンタカーを返却するために新千歳空港を経由してから千歳駅へ向かうと既に23時を回っている。
門別から千歳は車で1時間程度だが、千歳市街地にレンタカー屋の店舗が無く、レンタカー屋⇒送迎バスで新千歳空港へ移動⇒電車で千歳駅へ移動という流れになるため非常に時間をロスする。
千歳での宿泊はこの点がネックである。
そんなわけで、千歳駅近くで23時を過ぎても開いていたラーメン屋、"さっぽろ桃園千歳駅前店"に入店。
北海道なのでということで、味噌ラーメンと餃子を注文。
15種類の豊富なバリエーションを誇る餃子が特徴だ。
実は今回が2回目の訪問だったが、前回訪問時と同じく一番シンプルな餃子を注文してしまい、少し冒険すれば良かったかなと若干後悔。
味噌ラーメンはシンプルながら、どこか懐かしさを感じる素朴な味。
特筆して何かあるわけではないのに、度々食べたくなるタイプだ。
これが地方のラーメン屋の魅力か。
他に選択肢が無かったために入店したわけだが、これはこれで満足だ。
2日目は移動日のため昼前からゆっくりと行動開始。
北海道を中心に展開するステーキのチェーン店だが、道内では初訪問。
(以前、なぜか道外に1店舗だけ存在する松戸店に訪問。)
旅行中の食事は高級志向で少しずつ食べるのがセオリーであるが、何を血迷ったか5円ステーキ(1番安い)の450gを注文。
今思うと、というか食べ終わった直後でも既に感じていたが、当時の自分の行動が本当に謎である。
空腹時、必要以上にボリュームを欲する癖は何とかしたいものだ。
しかしながら、5円ステーキそのもの自体には満足、お手頃さとボリュームを両立したコスパの高い1品である。
旅行時の食事でなければ間違いのない選択だっただろう。
昼食で満腹になってしまったので、その後は北斗車内でおやつを食べる程度で函館まで移動。
函館到着後に夕食のお時間。
この日の夕食に関しては諸説あったが、前から気になっていたウニの有名店"うにむらかみ"へ。
これまでは高額だったり、同行者にウニが好きじゃない人がいたりと、敬遠してた店ではあるが、この機会に入店。
結論から言うと、良い意味でも悪い意味でも"上品"。
ウニの味に関しては間違いない。
これまで食べたウニの中でもトップクラスに入るような、濃厚で癖のない生うにをいただいた。
問題は一緒に注文したイカ刺で、これが量が少ないうえに活イカでなかったのは少し残念。
メインのウニは良かったが、変なところでケチがついた。
やっぱりウニはウニの店で、イカはイカの店で食べるべきなのだろう。
函館といえばこれは外せない。
更に夜食としてラッキーピエロにも入店。
これも函館名物。
夕食が少量だったこともあり腹に余裕があったため、定番のチャイニーズチキンバーガーセットでガッツリと。
メニューが多いため迷いがちであるが、何だかんだバーガー系ならば大抵これを食べている気がする。
次は他のバーガーも試してみたいところではある。
結局、海鮮⇒ハセスト⇒ラッピの王道リレーで2日目は終了。
3日目はレンタカーを借りて郊外へ。
北上する途中、大沼近くにある"山川牧場ミルクプラント"でソフトクリームと牛乳をいただく。
ソフトクリームは夏旅行の定番、こういった専門店があるとどうしても寄りたくなる。
ミルク感たっぷりのソフトクリームは牧場ならでは。
(ちなみにソフトクリームの写真は撮り忘れた。写真は牛乳なのでクボタヨーグルトではない。)
お次は信号場巡りの途中に立ち寄った森駅で名物駅弁いかめし。
この日は朝食がバイキングだったこともあり、これを軽めの昼食とした。
駅舎内の売店が閉店になったため、駅前の"阿部商店"で直接購入。
やはり森でいただく本家のいかめしは特別。
タレが染み込んだイカともっちりした米が最高のマッチング。
それに加えて昔ながらの素朴な箱とパッケージは旅情を掻き立てる。
今回は車での訪問であったが、函館本線の普通列車、響くディーゼル音をBGMに海を眺めながら…そんなシチュエーションでいただいたらさぞ最高だろう。
前にもブログで書いた気がするが、ここのジンギスカンが1番だと思っている。
メニューはアイスランド産とオーストラリア産の2種類がメイン。
臭みが一切ないラム肉は絶品だ。
ジンギスカンの後はイカ刺のリベンジということで、海鮮居酒屋"海のガキ大将"へ梯子。
白く透き通った、歯応え抜群の活イカが出てきて無事リベンジ達成。
やっぱり函館のイカはこうじゃないと。
ついでに注文したホタテの刺身でも満足。
この日も夜食としてラッキーピエロへ。
今回は唯一メニューにラーメンがある人見店。
醤油、味噌、塩の3種類があり、いずれも590円とリーズナブル。
函館に住んでいたら定期的に食べに来そうだ。
深夜まで営業しているので夜食にもちょうど良いだろう。
今回は塩ラーメンをいただいた。
最終日となる4日目は函館競馬場へ。
昼食は競馬場内にある"あじさい"で極ラーメンの塩を注文。
函館のラーメンといえば真っ先に思い浮かぶのが"あじさい"、そのラーメンが競馬場内でいただけるのはありがたい。
極ラーメンというのは初めて食べたが、背脂が載っていて通常の塩ラーメンよりこってりしている印象だ。
"あじさい"といえば塩ラーメンのイメージだが、意外と醤油も好評なようなので、次の機会にでも食べてみたいところである。
旅行最後の食事となる夕食は"函館まるかつ水産柏木店"。
"競馬の後は回転寿司"これは北海道でも不変だ。
この店は初訪問だったが、若干当たり外れがある模様。
(あくまで訪問した日の印象で、別の日であればまた変わる可能性もあるが。)
コリコリのイカや大ぶりの赤エビあたりは味も上等な上に比較的低価格でコスパに優れる一方で、ホタテなんかは身が薄く小ぶりで、値段に釣り合っていない印象。
店を新たに開拓するのはギャンブルなので仕方ないところではあるが、改めて"根室花まる"の偉大さを実感することとなった。
今回の旅行の"食"に関して、概ね満足ではあるものの一部リサーチ不足が浮き彫りとなったように感じている。
今思うと"とりあえず相応の額を払っておけば上等なものを食べられるだろう"という慢心があったかもしれない。
思えば学生時代は1杯のラーメンを食べるのにも検討に検討を重ねたうえで入る店を決めていた。
使える金額は極々限られているが故、満足の食事を得るために徹底的にリサーチしていた。
それが今は、その10倍近い金額を払おうかという時ですら大した下調べもせずに入店してしまうこともある。
出費と満足度は比例するとは限らず、決してその出費が相応か否かの判断を疎かにしてはいけないのだろう。
出費の大小にかかわらず、やはり"コスパ"の意識を忘れてはならないのだ。
リサーチの大切さを改めて実感した今回の旅行だが、幸いなことに大きな失敗には至らなかった。
これを機に初心を取り戻し、次の旅へと臨みたい。
夏のホッカイドウで競馬と信号場と食道楽(スーパー北斗旅情編)
3泊4日の北海道旅行2日目。
昨日は門別競馬場の後、千歳市内まで戻って宿泊ということで千歳から行動開始。
この日は実質移動のみということで、昼過ぎのスーパー北斗でゆっくりと函館へ。
今回は以前より乗ってみたかったキハ281系のグリーン車に乗車。
振り子式車両のため、2+1列の2列側と1列側が車両中央で左右入れ替わっているのが特徴だ。
座席自体は10年前くらいにリニューアルされたものだが、比較的大型でホールド性も良く、居住性に優れている。
車内は茶色系で統一されており、落ち着いた雰囲気になっているのも好印象だ。
千歳⇒函館は約3時間という長時間乗車になるため、やはりこのくらいの設備があると非常に快適に移動することができる。
デビューから30年近くが経過するキハ281系ということで、いつ置き換えが始まっても不思議ではない状況下、この機会に乗車することが出来て良かった。
3日目となる翌日は函館観光の王道コース。
まずは立待岬から。
函館市街地からほど近くに位置する函館観光の定番であるが、恐らく20年ぶり2回目くらいの訪問。
市街地のすぐ裏側に広がる岩肌と津軽海峡、街と大自然が隣り合わせになっているあたりが如何にも北海道の都市といった印象を受ける。
異国情緒あふれる街並みと北海道らしい大自然が纏まった範囲で楽しめるのが、函館が人気観光地たる所以だろう。
余談になるが、個人的には岬にある昔ながらの売店が好きで、この立待岬にもポツンと佇んでいた。
観光客が多かった時代は大いに賑わっていたのだろうか、岬という"果て"の雰囲気と相まって哀愁を漂わせているあたりに惹きつけられる。
決してここにしかない何かが売っているわけでもないのだが、こうしたどこか懐かしい空気を味わえるスポットというのは貴重な存在に思う。
あいにく今回は朝食の直後ということで何か食べられる状況ではなかったが、次回訪問時の課題としたい。
途中山川牧場に寄ってソフトクリームをいただきつつ、最初の目的地である姫川信号場へと向かう。
2017年までは姫川駅として旅客営業していた同信号場、駒ヶ岳~森間の国道と並行する区間に位置するが、入口が国道と逆側になっており、アプローチのためには線路を渡って北側へ迂回する必要がある。
途中から森の中のダート路を進むこと約2km、線路を挟んで国道の対岸側まで出てきたところが姫川信号場だ。
旅客営業していた頃は駅舎があったが現在は取り壊されて跡形も無くなっており、詰所の建物だけが残っている。
かつて駅舎があった部分は線路より1~2mほど高くなっており、ホームへ降りていく階段が残っていた。
(ただし、駅舎があった部分は立入禁止となっているため、階段やホームまで近づくことはできない。)
タイミング良く、森行きの普通列車と函館行き北斗の交換を見ることが出来た。
最初に森行き普通列車が奥側(国道側)の線路に入線、詰所の位置よりかなり森側へ過ぎたところで停車。
後から空中写真で見てみると、貨物列車にも対応するためか、交換設備は約400m前後の長さがあり、かなりの長大編成でも交換が行えるようになっている。
空中写真を見る限りだと、駅手前から分岐する道を進めば線路脇に出られるようで、そっちの方が交換を見やすかったのかもしれない。
(信号場周辺の散策もしてみたいところではあったが、ヒグマの脅威があることから、なるべく車から離れないよう、行動は控えめにしていた。)
待つこと数分、今度は手前側(旧駅舎側)の線路を函館行き北斗が通過していく。
空中写真からだと一線スルーになっていそうにも見えるが、駒ヶ岳山麓のカーブが多い区間だからか、さほどスピードは出ていないようだった。
振り子式でないキハ261系だったことも関係あるのだろうか。
姫川信号場を後にし、車で更に北上。
途中森駅にも寄りながら、次の目的地である鷲ノ巣信号場へ。
こちらは姫川信号場とは異なり、国道からのアプローチが容易だ。
八雲駅から約3kmほど長万部方面へ進んだところに位置し、同信号場が単線区間と複線区間の境界となっている。
ここから森駅までが複線区間、逆に長万部方面山崎駅までが単線区間だ。
ここも元々は旅客営業していた駅であり、空中写真を見ると駅舎が残っているように見えるが、駅舎へと通じる道は草が生い茂っており実質通行不可能に。
秋や冬に訪問すれば駅舎まで辿り着けるかもしれない。
時刻表だと貨物列車が通過しそうな時間ではあったが、少し待ってみても現れず。
連休中ということで恐らく運休だったのだろう。
次の列車までかなり時間があったため、ここは撤退。
函館本線には今回訪問した信号場の他にももう1箇所、北豊津信号場があるが、更に長万部方面に北上しなければならず、函館へ戻ることを考えるとだいぶ遅くなってしまうことから、また次の機会ということに。
帰り際に大沼付近の有名撮影地で北斗を撮影。
本来は駒ヶ岳と大沼をバックに風景写真が撮れる場所なのだが、この日は曇っていて駒ヶ岳は見えず。
更に木が繁茂していて大沼もあまりよく見えず。。。
ここも夏以外の時期が適しているのだろう。
この日は2箇所の信号場を訪問したが、やはり北海道の信号場は秘境に立地している場合が多く面白い。
アプローチで楽しめ、設備を見て楽しめ、列車交換を見て楽しめと、1箇所で3回楽しめる。
今回は信号場巡りがメインではなかったため2箇所のみだったが、いずれまた北海道での信号場巡りを実施したいと強く思う1日であった。
夏のホッカイドウで競馬と信号場と食道楽(門別競馬場編)
東京オリンピック開催に伴って、今年も7月に四連休が生み出された。
三連休であれば年間それなりの数があるものの、4日以上の連休となると中々貴重な存在だ。
一般的な会社員であれば、年末年始、GW、夏季休暇と精々年間3回くらいではないだろうか。
昨年はノースレインボーエクスプレスに乗りに行ったところであるが、やはり今年も貴重な四連休を使って北海道へ。
行き先を決めるにあたって最優先としたのが日高町にある門別競馬場だ。
この門別競馬場だが、競馬開催日が4~11月の火水木曜日で全日程ナイターと、平日の夜しか開催していないことから、関東在住者が訪問しようとすると今回のような四連休かGW、夏季休暇くらいしかチャンスが無い。
今回は開催日である木曜日が祝日の上に翌日も祝日と、これ以上ない絶好の機会。
更に、訪問した7/22は道営三冠最終戦となる王冠賞の開催日。
今年こそGWに赤レンガ記念が行われたものの、昨年までは祝日の重賞開催が殆どなく、重賞開催日の訪問はかなりの難易度となっていた。
そんな千載一遇のチャンスを逃すまいと、1月頃より計画を立てて訪問に至った次第である。
通常時であれば札幌から無料の送迎バスも出ているが、現在は運休中。
日高本線で鵡川まで行ってタクシーという手段もあるが、鵡川⇒苫小牧の終電が20:57、最終レースが20:40であることから帰路の手段を失うことになる。
以上の理由から、今回は無難に空港からレンタカーで直行。
飛行機の遅延とレンタカー屋の混雑により、到着したのはちょうど第1レース発走直後だった。
この日の第1レースは巷で話題になっていた"キセキノテイオー"が出走していただけに少し残念ではあったが仕方なし。
"キセキノテイオー"は最下位に沈んだが、その馬券が高騰しているとかで、買えればよかったとかも思わなくはないところではあるが。。。
競馬場に到着後、まずは遅めの昼食として"いずみ食堂"の蕎麦をいただく。
浦河方面に数kmほど走ったところに本店があり、昼時になると行列が出来ている人気店が競馬場にも出張。
今年4月に本店を訪れた際も大繁盛しており、あと少し入店が遅かったら行列に並ぶことになっていたことから、本店と同等のクオリティの蕎麦が競馬場で手軽にいただけるのはお得だろう。
蕎麦は"ラーメン二郎"や"武蔵野うどん"を彷彿とさせる太い麺が特徴で満足のボリューム。
この日は鴨そばをいただいたが、出汁も太麺とマッチして非常に美味。
門別競馬場を訪れた際には必ず食べたい1杯だ。
食後の第3レースから本格的に馬券を購入。
門別競馬場は大井や盛岡と並んで地方競馬では最大級のコースだ。
直線330mは大井に次いで地方競馬2番目に長い。
通常、地方競馬では逃げ先行馬が断然有利であるが、ここ門別競馬場では直線が長いことや砂が深く重いことから、ハイペースになると後方からの差しも決まりやすくなる。
特に1200mのレースに至っては、その傾向が顕著に出ることは割と有名だろう。
そんな訳でハイペースになりそうな短距離戦は差し馬を中心に狙ってみるも、やはり傾向はあくまで傾向、その日の条件によっても大きく変わるのが競馬の難しいところであり、前レース逃げ切ったかと思えば今レースは差しが決まったりと、中々傾向を掴むことが出来ずに第8レースまで的中0。
このままではマズいと思い、第9レースは560kgの巨体を誇るスウェプトオーヴァーボード産駒"ヤマニンモンスーン"の単勝で一発逆転。
やはりアメリカ血統の大型馬は正義。
第9レースが的中したことにより、心に余裕がある状態で王冠賞に臨む。
何と言っても注目は北斗盃、北海優駿を制して道営三冠に王手を掛ける"ラッキードリーム"だ。
当然ながら単勝1.5倍と断然の人気。
妙味は全くないが、応援と敬意を表する意味でも単勝を購入。
レースは3角付近で早めに抜け出した2番人気リーチに対してラッキードリームが直線で馬体を併せて叩き合いに。
残り100mくらいでリーチを競り落とすと、最後は後方から突っ込んできたクラウォーの強襲も凌ぎ切って見事三冠達成。
強い馬が強いレースをする、とても見応えのあるレースだった。
レース後は記念撮影と表彰式。
馬や関係者との距離が近いのも地方競馬の魅力。
間近で見る三冠馬は迫力満点。
関係者と騎手のやり取りが見られるのも面白いところだ。
この日の門別競馬場は祝日かつ重賞開催日ということで中々の賑わい。
曇り空ではあったものの、そのおかげで逆に過ごしやすく、屋外で競馬を見るにはちょうど良い気候だったのも1つの要因だろうか。
夜になると時折吹く海からの涼しい風が心地よい。
門別でレースを見るのは一昨年のGW以来と久しぶりであったが、改めて門別競馬場が好きになる1日となった。
門別という北海道の僻地に位置することによるローカル感は、決して他の競馬場にはない独特の空気感だ。
都会の喧騒から離れ、穏やかに流れる時間の中で競馬を楽しむ。
競馬という"娯楽"を楽しむ上ではこれ以上ない環境だ。
もし願いが叶うのであれば、付近に住んで気楽に門別へ通うような生活がしてみたいものである。
サンライズ瀬戸旅情編
先日サンライズ瀬戸に乗って山陽は姫路の競馬場に行ってきたがその時の出来事だよ。
2/11建国記念の日。
緊急事態宣言下の競馬場はJRA、地方競馬ともに無観客で開催されていたが、兵庫県の姫路競馬場のみ何故か通常開催。
姫路競馬場で競馬が開催されるのは1年間でこの時期のみ、しかも休日の開催は建国記念の日と天皇誕生日の2日だけ。
ということで、ほぼ日帰りで姫路へ。
"ほぼ"というのは今回は2/10のサンライズ瀬戸を利用したためだ。
22時に東京駅を出発、翌朝5時半頃に姫路駅着。
夜出発しているが実質日帰り。
車で出かける際によくやる"0泊2日"というやつ。
車だと完全に弾丸ツアーになるが、電車しかも寝台特急となれば弾丸感は薄れる。
サンライズの利用は2回目、約9年前に松江⇒東京で利用して以来。
夜行列車の利用も約8年前に北斗星を利用して以来。
翌朝5時から行動しなければいけないということもあり早めに寝ようと思っていたが、だいぶ久しぶりの夜行列車で中々寝付けず。
浜松辺りで流石に寝ようと試みるも、蒲郡で目が覚める。
その後名古屋を通過し、大垣を過ぎたあたりで寝落ちするも滋賀県内でまたまた起床。
これはダメだと諦めて、そのまま姫路までボーっと過ごすことに。
1日仕事をした後の乗車だったためすぐに寝られると思っていたが、思わぬ誤算だった。
もう一つ、今回乗車して一番驚いたのがその速さ。
とても夜行列車とは思わないスピードで東海道本線を爆走していく。
浜松発1:12、次に停車するのが姫路5:25なので、時刻表からもその速さは理解していたものの、実際に乗ってみるとスピード感が凄い。
車端の部屋だからか、走行音がよく聞こえる。
これも寝れなかった原因の1つか。
5:25姫路着。
早朝の街に放り出される。
最悪24時間営業のマクドナルドで粘ろうかと考えていたが、ネカフェがあったので入ることに。
9時まで3時間半ほど時間を潰して、いざ姫路競馬場へ。
距離的には遠くないが、直線で入口まで行ける道が無く、駅からおよそ15分ほど要する。
開門約30分前に到着。
特に重賞等の注目レースがある日ではないが、祝日ということで前には10人前後並んでいた。
後から知ったことだが、姫路競馬場には正門と南門があり、私が並んだのは正門のほう。
特別観覧席に入るのであれば南門に並んだほうが近く、そちらのほうが並んでいる人数は多いようだった。
開門後、記念撮影してくれるというマスコットキャラクター"ひめたん"の横をスルーして一目散に特別観覧席へ。
前述のとおり正門からは少し距離があったため遅れをとったが、何とか席を確保。
もう少し遅かったら満席だったため早めに到着しておいたのは正解だった。
ちなみに姫路駅からの無料バスがあるが、祝日や重賞開催日等の混雑が予想される日はバスより前に到着しているのが無難かもしれない。
姫路競馬場の特別観覧席はコースに面していない屋内に席があり、レースを見るときは屋外のベランダのようなところに出るタイプ。
ベランダにもテーブル付の座席(自由席)が設置されており、気温がちょうど良い季節なんかはこちらに居座るのも良さそうだ。
特別観覧席の設備としては一般的な地方競馬場と大きく変わらず。
無料の飲み物あり。
特別観覧席内の売店にも軽食があるので、外に出ず食事を摂ることも可能だ。
この日のレースは800mが1レース、1500mが3レース、それ以外は1400m。
直線入り口からスタートして1周する1400mと4コーナー奥のポケットからスタートする1500mがメインのようだ。
その他、1800mと2000mも施行できるようだが、長い距離は重賞等上位クラスのレース限定か。
この日のメインレースはA1クラスだが、1500mのレースだった。
ちなみに馬券は非常に残念な結果。
年末の水沢に続いて大惨敗だった。
最近はあまり地方競馬場に行けてないのもあるが、
いつも通り競馬の後は寿司から姫路おでんの梯子。
立ち食い寿司の"魚路"に行く予定だったが、さすが人気店、17時台でも行列が出来ていたため、回転寿司の"力丸"に入店。
兵庫県の地場チェーンのようで、姫路の5店舗を中心に県内のみ13店舗を出店しているようだ。
地産メニューもちらほら見られ、この日は"かすみさん"の蟹が推されていたり。
新幹線の時間は余裕を見たはずだったが、思いのほか迫っていたため寿司は適当なところで切り上げ。
姫路駅構内のフードコートにある"姫路の地酒と姫路おでん本舗"へ。
フードコートで気軽に、素早く姫路おでんを味わうことが出来る。
5品~のセットもしくは単品で注文でき、特徴である生姜醤油と一緒に提供される。
姫路おでんの、姫路観光における有効性が松本(2016)によって明らかとなったのは周知のとおりだが、やはり旅行者にとっては新幹線の待ち時間で手軽に食べることが出来るのはありがたい。
こういった手軽さが姫路おでん人気の一因であろう。
0泊2日の姫路弾丸遠征であったが、朝一で到着して競馬と寿司と姫路おでんを堪能、競馬場の特別観覧席は見晴らしがよく姫路城を望めたりと、非常に長い1日。
姫路遠征とはあまり関係ないが、最近は0泊2日が時間を有効に使えているような気がしている。
夜に出発することで泊まりのような感覚を味わえ、翌朝早朝から行動開始できる。
土曜日であれば翌日が休みのため遅くまで行動できる。
今後も積極的に取り入れていきたい。
年末の東北遠征(水沢競馬場その他)
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
新年1発目の記事といっても、年が明けてからはただただ家で地方競馬をするのみ、これといって正月らしい出来事もなかったため昨年末の水沢遠征について書こうかと。
どうでも良い話だが、正月の地方競馬はレース名が正月に因んだものであったり、ライブ中継のBGMがそれらしかったり、(人によるが)そもそも真っ昼間の平場から手を出しているのが正月感満載だったりと、それはそれで季節感に富んでいるような気もする。
年末の水沢競馬場と言えば"岩手競馬の有馬記念"とも言われるグランプリレース"桐花賞"。
古馬重賞としては、春の"みちのく大賞典"と並び岩手競馬で最も賞金が高い(1着賞金
500万円)ビッグレースだ。
有馬記念の空気を知っている方は理解しやすいと思うが、やはりグランプリレースというのは特別なもので、これは地方競馬も例外ではないだろう。
一種の"お祭り感"、これはダービーやジャパンカップといった他のビッグレースとはまた違う、グランプリレース独特の空気感。
そんな空気感に魅せられて、各競馬場のグランプリレースを現地で見てみたいと思い、今回手始めに水沢競馬場を訪れた次第だ。
せっかくの年末、纏まった休みが取れたことから、31日の桐花賞と併せて3泊4日で東北を旅行することに。
お高い温泉旅館に泊まってみたり、川下りしてみたりと色々あったがその話はまたの機会。
3日目は湯沢市からレンタカーを借りて行動開始。
当日は東日本に大寒波が押し寄せており、秋田県も当然のように大雪。
朝の時点ではそこまで積もっていなかったが、時間を経るにつれて見る見る積雪量が多くなっていく。
そんな吹雪の中、まずは最初の目的地である東成瀬村へ。
盆地の湯沢市から東側の山地へと入っていったところに位置するのが東成瀬村。
雪が多いかと思いきや、村中心部までの道は完璧に除雪されている。
(ただし雪が降り続くため帰りは雪道に…)
村中心部から更に山の方へ向かう国道はあまり除雪がされていないようで、村中心部集落東限にある交差点が除雪の境界となっていた。
村役場には雪かきをする地元民が集まっていたため、目立たないよう速やかに写真を撮って退散。
雪国ということもあってか、何となく檜枝岐村役場に近い雰囲気を感じた。
村の規模の割に役場の建物が立派なのも似ている。
秋田県の田舎ということで(?)中々の雰囲気が出ている村だったので冬に訪れたのは正解だった。
そんなに時間があったわけではなく、すぐに村を出てしまったのが心残り。
機会があれば是非リピートしたい。
東成瀬村を後にし、今度は泥湯温泉に向けて車を走らせる。
更に山の中へと入っていくため積雪量が凄い。
片側1車線ずつの県道を進んでいくが、途中"桁倉沼"付近の交差点からは車1台が通れる程度の本格的な山道に。
余談だが、桁倉沼はワカサギ釣りが有名なようで、道端に雪に埋もれた車が何台も連なって止まっているという異様な光景を目にした。
雪深い山道を進むこと10分くらいだろうか、濛々と火山ガスの噴出する雪山が出迎えてくれる。
途中、かなり急な上り坂もあり、4WDのレンタカーでも空転するようなシーンがあったが無事泥湯温泉に到着した。
FRのマイカーだったら間違いなく到達できなかったであろう。
4WDの偉大さを実感することが出来るドライブだった。
この泥湯温泉は湯沢市の奥地に位置する秘湯の湯治場。
温泉近くの山肌からは火山ガスが噴出しており、2005年にはガス中毒による死亡事故も起きている等、色々な意味で有名な温泉地でもある。
(特に冬季は火山ガスが溜まっている窪地の上に雪が積もっていることがあり、気付かずに落ちてしまうと非常に危険とのことで、絶対に雪の上に乗ってはいけない。)
泥湯温泉には2軒の旅館があるが、今回は"奥山旅館"の方で日帰り入浴。
露天風呂では側を流れる高松川と雪景色を望みながらの入浴。
気温は氷点下、吹雪の中入る熱々の露天風呂は旅行3日目で疲労感が出ている身体に染み渡る。
山深い秘湯というロケーションも相まって、特別なひと時を過ごすことができた。
温泉の後は横手に向けて慎重に山を下っていく。
"元祖神谷焼きそば屋"にて横手焼きそばを食べてから"テレトラック横手"へ。
この"テレトラック横手"はウインズと同施設で土日はJRAの発売もしているようだ。
(寧ろ岩手競馬のほうがオマケ。)
この日は元からJRAの開催は無く、水沢競馬場も雪の影響で中止ということで笠松のみの発売。
そのためか、本来ならば喫茶店等も入っていてそれなりに大きな施設なのだが、この日は場内のお店も全て閉まっていて、人もまばらであった。
ちなみにこの"テレトラック横手"は隣に回転寿司がある。
競馬の後は寿司が定石、最終レース後にスムーズな立ち回りが可能となるこの立地は非常に評価が高い。
水沢に泊まるのは2度目だが、夜の水沢は中々面白い。
個人的な感覚で根拠があるわけではないのだが、この水沢という街は規模の割にスナック等のいわゆる"夜の街"と呼ばれる界隈が幅を利かせている。
水沢が属する奥州市は人口約11万人ほど(岩手県第2位)の地方都市。
このクラスの地方都市になると、20~30年前は夜の街が栄えていたであろうものの、今となっては絶滅寸前、ほぼほぼ衰退しきっている場合がほとんどのように思う。
それが水沢は通り2,3本分びっしりと、中々の軒数が立ち並んでいる。
それもこのご時世、廃墟になっていても全くおかしくないところだが、多くの店が明りを灯している。
人口10万人前後の地方都市でこれだけ夜の街が栄えているのは珍しいケースだろう。
競馬場のようなギャンブル施設があることと関係しているのか、もしくは別の要因があるのか、少し探ってみたいところだ。
ちなみにこの夜の街の一角にあるおにぎり専門店"まるぶん"がオススメ。
おにぎりと味噌汁の組合せが最高で、飲んだ後の〆としては最適だろう。
水沢を訪れた際は必ず立ち寄りたい店だ。
翌日12/31大晦日、いよいよ桐花賞当日。
9時過ぎに水沢競馬場到着。
開門は9:45だが、この極寒の地で万が一指定席が取れなかった場合は地獄を見ることになるため少し早めに行動することに。
到着すると既に指定席の整理券を配っており、20番目くらいだった。
とりあえず指定席にはありつけそうで一安心。
9:35頃から整理券の順番に指定席販売が開始。
ゴール板正面あたりの一番窓側の席を確保した。
この席だが競馬を見るという観点では非常に見やすいのだが、窓際で非常に寒い。
当然外よりはマシなのだが、長時間居座るのは中々厳しかった。
冬は後列を選ぶのが無難かもしれない。
一時は大雪で開催が危ぶまれた年末の大一番であったが、この日は朝から晴天、無事桐花賞が行われた。
12頭立てとフルゲートには届かないものの、3年前に交流G1ジャパンダートダービーを勝ったヒガシウィルウィン、元中央のオープン馬で春には岩手転入でいきなり重賞3連勝のランガディア、今年の岩手2冠、そしてダービーGPを制したフレッチャビアンカといった実力馬が揃った1戦。
そんな中で岩手生え抜きの古豪エンパイアペガサスが勝利したのはこれ以上ない結末かもしれない。
(ランガディア本命で馬券は外れた。)
席数を1/3ほどに制限しているのが影響しているかもしれないが、指定席は満席で一般席も多くの人で溢れている、大盛況のグランプリレース。
馬券の方は散々だったが、心に残る大晦日となった。