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夏のホッカイドウで競馬と信号場と食道楽(スーパー北斗旅情編)

3泊4日の北海道旅行2日目。

昨日は門別競馬場の後、千歳市内まで戻って宿泊ということで千歳から行動開始。

この日は実質移動のみということで、昼過ぎのスーパー北斗でゆっくりと函館へ。

今回は以前より乗ってみたかったキハ281系グリーン車に乗車。

振り子式車両のため、2+1列の2列側と1列側が車両中央で左右入れ替わっているのが特徴だ。

座席自体は10年前くらいにリニューアルされたものだが、比較的大型でホールド性も良く、居住性に優れている。

車内は茶色系で統一されており、落ち着いた雰囲気になっているのも好印象だ。

千歳⇒函館は約3時間という長時間乗車になるため、やはりこのくらいの設備があると非常に快適に移動することができる。

デビューから30年近くが経過するキハ281系ということで、いつ置き換えが始まっても不思議ではない状況下、この機会に乗車することが出来て良かった。

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3日目となる翌日は函館観光の王道コース。

まずは立待岬から。

函館市街地からほど近くに位置する函館観光の定番であるが、恐らく20年ぶり2回目くらいの訪問。

市街地のすぐ裏側に広がる岩肌と津軽海峡、街と大自然が隣り合わせになっているあたりが如何にも北海道の都市といった印象を受ける。

異国情緒あふれる街並みと北海道らしい大自然が纏まった範囲で楽しめるのが、函館が人気観光地たる所以だろう。

余談になるが、個人的には岬にある昔ながらの売店が好きで、この立待岬にもポツンと佇んでいた。

観光客が多かった時代は大いに賑わっていたのだろうか、岬という"果て"の雰囲気と相まって哀愁を漂わせているあたりに惹きつけられる。

決してここにしかない何かが売っているわけでもないのだが、こうしたどこか懐かしい空気を味わえるスポットというのは貴重な存在に思う。

あいにく今回は朝食の直後ということで何か食べられる状況ではなかったが、次回訪問時の課題としたい。

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立待岬の後は車で北上して函館本線信号場巡りへ。

途中山川牧場に寄ってソフトクリームをいただきつつ、最初の目的地である姫川信号場へと向かう。

2017年までは姫川駅として旅客営業していた同信号場、駒ヶ岳~森間の国道と並行する区間に位置するが、入口が国道と逆側になっており、アプローチのためには線路を渡って北側へ迂回する必要がある。

途中から森の中のダート路を進むこと約2km、線路を挟んで国道の対岸側まで出てきたところが姫川信号場だ。

 

旅客営業していた頃は駅舎があったが現在は取り壊されて跡形も無くなっており、詰所の建物だけが残っている。

かつて駅舎があった部分は線路より1~2mほど高くなっており、ホームへ降りていく階段が残っていた。

(ただし、駅舎があった部分は立入禁止となっているため、階段やホームまで近づくことはできない。)

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タイミング良く、森行きの普通列車と函館行き北斗の交換を見ることが出来た。

最初に森行き普通列車が奥側(国道側)の線路に入線、詰所の位置よりかなり森側へ過ぎたところで停車。

後から空中写真で見てみると、貨物列車にも対応するためか、交換設備は約400m前後の長さがあり、かなりの長大編成でも交換が行えるようになっている。

空中写真を見る限りだと、駅手前から分岐する道を進めば線路脇に出られるようで、そっちの方が交換を見やすかったのかもしれない。

(信号場周辺の散策もしてみたいところではあったが、ヒグマの脅威があることから、なるべく車から離れないよう、行動は控えめにしていた。)

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待つこと数分、今度は手前側(旧駅舎側)の線路を函館行き北斗が通過していく。

空中写真からだと一線スルーになっていそうにも見えるが、駒ヶ岳山麓のカーブが多い区間だからか、さほどスピードは出ていないようだった。

振り子式でないキハ261系だったことも関係あるのだろうか。

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姫川信号場を後にし、車で更に北上。

途中森駅にも寄りながら、次の目的地である鷲ノ巣信号場へ。

こちらは姫川信号場とは異なり、国道からのアプローチが容易だ。

八雲駅から約3kmほど長万部方面へ進んだところに位置し、同信号場が単線区間と複線区間の境界となっている。

ここから森駅までが複線区間、逆に長万部方面山崎駅までが単線区間だ。

ここも元々は旅客営業していた駅であり、空中写真を見ると駅舎が残っているように見えるが、駅舎へと通じる道は草が生い茂っており実質通行不可能に。

秋や冬に訪問すれば駅舎まで辿り着けるかもしれない。

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写っている建物は元駅舎ではなく、その更に奥側に駅舎がるようだが、草が繁茂していてとても通れる状況ではない
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時刻表だと貨物列車が通過しそうな時間ではあったが、少し待ってみても現れず。

連休中ということで恐らく運休だったのだろう。

次の列車までかなり時間があったため、ここは撤退。

函館本線には今回訪問した信号場の他にももう1箇所、北豊津信号場があるが、更に長万部方面に北上しなければならず、函館へ戻ることを考えるとだいぶ遅くなってしまうことから、また次の機会ということに。

 

帰り際に大沼付近の有名撮影地で北斗を撮影。

本来は駒ヶ岳と大沼をバックに風景写真が撮れる場所なのだが、この日は曇っていて駒ヶ岳は見えず。

更に木が繁茂していて大沼もあまりよく見えず。。。

ここも夏以外の時期が適しているのだろう。

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この日は2箇所の信号場を訪問したが、やはり北海道の信号場は秘境に立地している場合が多く面白い。

アプローチで楽しめ、設備を見て楽しめ、列車交換を見て楽しめと、1箇所で3回楽しめる。

今回は信号場巡りがメインではなかったため2箇所のみだったが、いずれまた北海道での信号場巡りを実施したいと強く思う1日であった。