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夏のホッカイドウで競馬と信号場と食道楽(門別競馬場編)

東京オリンピック開催に伴って、今年も7月に四連休が生み出された。

三連休であれば年間それなりの数があるものの、4日以上の連休となると中々貴重な存在だ。

一般的な会社員であれば、年末年始、GW、夏季休暇と精々年間3回くらいではないだろうか。

昨年はノースレインボーエクスプレスに乗りに行ったところであるが、やはり今年も貴重な四連休を使って北海道へ。

 

行き先を決めるにあたって最優先としたのが日高町にある門別競馬場だ。

この門別競馬場だが、競馬開催日が4~11月の火水木曜日で全日程ナイターと、平日の夜しか開催していないことから、関東在住者が訪問しようとすると今回のような四連休かGW、夏季休暇くらいしかチャンスが無い。

今回は開催日である木曜日が祝日の上に翌日も祝日と、これ以上ない絶好の機会。

更に、訪問した7/22は道営三冠最終戦となる王冠賞の開催日。

今年こそGWに赤レンガ記念が行われたものの、昨年までは祝日の重賞開催が殆どなく、重賞開催日の訪問はかなりの難易度となっていた。

そんな千載一遇のチャンスを逃すまいと、1月頃より計画を立てて訪問に至った次第である。

 

門別競馬場新千歳空港から車で約1時間程度。

通常時であれば札幌から無料の送迎バスも出ているが、現在は運休中。

日高本線鵡川まで行ってタクシーという手段もあるが、鵡川⇒苫小牧の終電が20:57、最終レースが20:40であることから帰路の手段を失うことになる。

以上の理由から、今回は無難に空港からレンタカーで直行。

飛行機の遅延とレンタカー屋の混雑により、到着したのはちょうど第1レース発走直後だった。

この日の第1レースは巷で話題になっていた"キセキノテイオー"が出走していただけに少し残念ではあったが仕方なし。

"キセキノテイオー"は最下位に沈んだが、その馬券が高騰しているとかで、買えればよかったとかも思わなくはないところではあるが。。。

 

競馬場に到着後、まずは遅めの昼食として"いずみ食堂"の蕎麦をいただく。

浦河方面に数kmほど走ったところに本店があり、昼時になると行列が出来ている人気店が競馬場にも出張。

今年4月に本店を訪れた際も大繁盛しており、あと少し入店が遅かったら行列に並ぶことになっていたことから、本店と同等のクオリティの蕎麦が競馬場で手軽にいただけるのはお得だろう。

蕎麦は"ラーメン二郎"や"武蔵野うどん"を彷彿とさせる太い麺が特徴で満足のボリューム。

この日は鴨そばをいただいたが、出汁も太麺とマッチして非常に美味。

門別競馬場を訪れた際には必ず食べたい1杯だ。

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食後の第3レースから本格的に馬券を購入。

門別競馬場は大井や盛岡と並んで地方競馬では最大級のコースだ。

直線330mは大井に次いで地方競馬2番目に長い。

通常、地方競馬では逃げ先行馬が断然有利であるが、ここ門別競馬場では直線が長いことや砂が深く重いことから、ハイペースになると後方からの差しも決まりやすくなる。

特に1200mのレースに至っては、その傾向が顕著に出ることは割と有名だろう。

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そんな訳でハイペースになりそうな短距離戦は差し馬を中心に狙ってみるも、やはり傾向はあくまで傾向、その日の条件によっても大きく変わるのが競馬の難しいところであり、前レース逃げ切ったかと思えば今レースは差しが決まったりと、中々傾向を掴むことが出来ずに第8レースまで的中0。

このままではマズいと思い、第9レースは560kgの巨体を誇るスウェプトオーヴァーボード産駒"ヤマニンモンスーン"の単勝で一発逆転。

やはりアメリカ血統の大型馬は正義。

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第9レースが的中したことにより、心に余裕がある状態で王冠賞に臨む。

何と言っても注目は北斗盃北海優駿を制して道営三冠に王手を掛ける"ラッキードリーム"だ。

当然ながら単勝1.5倍と断然の人気。

妙味は全くないが、応援と敬意を表する意味でも単勝を購入。

レースは3角付近で早めに抜け出した2番人気リーチに対してラッキードリームが直線で馬体を併せて叩き合いに。

残り100mくらいでリーチを競り落とすと、最後は後方から突っ込んできたクラウォーの強襲も凌ぎ切って見事三冠達成。

強い馬が強いレースをする、とても見応えのあるレースだった。

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レース後は記念撮影と表彰式。

馬や関係者との距離が近いのも地方競馬の魅力。

間近で見る三冠馬は迫力満点。

関係者と騎手のやり取りが見られるのも面白いところだ。

 

この日の門別競馬場は祝日かつ重賞開催日ということで中々の賑わい。

曇り空ではあったものの、そのおかげで逆に過ごしやすく、屋外で競馬を見るにはちょうど良い気候だったのも1つの要因だろうか。

夜になると時折吹く海からの涼しい風が心地よい。

門別でレースを見るのは一昨年のGW以来と久しぶりであったが、改めて門別競馬場が好きになる1日となった。

門別という北海道の僻地に位置することによるローカル感は、決して他の競馬場にはない独特の空気感だ。

都会の喧騒から離れ、穏やかに流れる時間の中で競馬を楽しむ。

競馬という"娯楽"を楽しむ上ではこれ以上ない環境だ。

もし願いが叶うのであれば、付近に住んで気楽に門別へ通うような生活がしてみたいものである。

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