ノースレインボーエクスプレスと相良茉優を巡る冒険(その3)
前回投稿の続き。
7月24日(金)。
この日は新札幌から行動開始。
前日、本旅行の最大の目的を果たしたところで、2つ目の目的を果たしに行く。
快速エアポートに揺られること約50分で小樽に到着。
少し話題が逸れるが、この旅行では一部界隈で話題沸騰の"HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス"を利用している。
(https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Otoku/006417/)
知らない方のために一応説明しておくと、特急の自由席を含む北海道内の列車が6日間乗り放題でお値段たったの12,000円という、期間限定の爆アドきっぷだ。
常時設定されている"北海道フリーパス"が7日間乗り放題で27,430円というと壊れっぷりがお分かりだろうか。
ちなみに、この"HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス"は指定席も4回まで利用することができる。
実際に使ってみた感想としては、時期にもよるが北海道の特急はあまり混んでいないことが多く、そうなると指定席も自由席も設備的には大差ない。(一部特急は座席が違ったりもするが。。。)
そこで指定席4回の使いどころとしてオススメだと感じたのが"快速エアポート"のUシート。
この場合、普通席とUシートには設備的に大きな差があるためお得だ。
本旅行でも新札幌⇒小樽と札幌⇒千歳の2回利用した。
話を戻して、小樽到着後は路線バスに乗り換えて"おたる水族館"方面へ。
この"おたる水族館"は観光地としても人気なようで、路線バスは多数立ち客も出るくらいの賑わい。
札幌から近く、ちょこっと遊びに行くのにちょうどいいのだろう。
半島の山がちな地形を進むこと20~30分ほど、おたる水族館前に到着。
そのまま水族館に入館したいところだが、その前に腹ごしらえ。
水族館の近くにある"青塚食堂"に入店。
この旅行の2つ目の目的は相良茉優さん縁の地を巡ること。
知らない方のために一応説明しておくと、相良茉優さんはラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、中須かすみ役の女性声優だ。
この相良茉優さんが今年1月に北海道旅行をしており、その際に訪れた場所の1つが"青塚食堂"と"おたる水族館"なのだ。
ここまで来たからには当然同じメニューを注文するしかない…と意気込んでみたものの、問題はその量。
(Webラジオ「Lumina Charisのルミカリキュラム」にて本人談。)
・大漁定食
・焼き牡蠣
・焼きホッケ
・白子の天ぷら
・うにの刺身
・蟹(半杯)
金額もさることながら、量が半端じゃない。
大漁定食は特大のニシンと刺身等々がセットになった定食で、これだけでも普通の人ならば満足するボリューム。
流石に日和って、大漁定食にウニが付いた"豊漁定食"と"焼きホッケ"を注文して様子を見ることに。
焼き魚が2つ見えているが、これで1人分。
特にニシンが特大で、凄いボリューム。
これを1人で食べるという経験は中々できないかも。
当然焼きホッケや刺身も流石は北海道、大満足の内容だった。
結局、最初に注文したのを食べ切ったところでギブアップ。
無理をすれば焼き牡蠣くらいならば行けそうな気もしたが、苦しい思いをしながら食べるのも違う気がしたので、ごちそうさま。
推定で私より3~4歳若いものの(相良茉優さんは年齢非公表)、女性がほぼ1人で食べ切ったというのだから、相良茉優さんの胃袋はどうなっているのだろうか。
胃袋を鍛えた上で再度チャレンジしたいところである。
食後はおたる水族館。
思っていたより館内が広く、バスが来るまで約2時間ほどあったが、少し時間が足りないくらいだった。
これならば賑わっているのも納得かもしれない。
(https://twitter.com/MayuSgr/status/1225775981350150145)
函館~札幌を結ぶ特急が多数走る室蘭本線に対して、こちらの山線は超ローカル区間。
小樽~倶知安は本数もそこそこ走っているが、倶知安以西、特に蘭越~長万部は上下合わせて1日9本のみの運行だ。
そんなローカル線ということで、わざわざ乗りに行かないと乗る機会が一生来ないような区間のため、せっかくの乗り放題きっぷ、この機会に乗っておくことに。
山線といえばキハ150形あたりが走っているイメージだったが、やって来たのは最新の電気式気動車H100形。
1両での運転ということもあるのか、小樽~倶知安は立ち客はいないものの、まずまず座席が埋まっていた。
小気味良い揺れに身を委ねること約1時間半、後志地域の中心、倶知安に到着。
ここで一旦乗り換え。
次の列車までに少し時間があったため駅前に出てみたが、あまり人通りがなく静かな印象。
"パチンコドラゴン"の看板だけが目立ち、一層淋しさを強調しているのは地方都市あるあるか。
スキーリゾートで有名な街なので、冬に来ればまた印象が変わるかもしれない。
ニセコ町、蘭越町、黒松内町と山の中の路線をゆっくりと走っていく。
自分の周囲は観光客と思しき人のみ。
本数が少ないのも当然、日常的に利用される区間ではなさそうだ。
黒松内を過ぎると、最後の峠を越えて、噴火湾沿いの長万部へと下っていく。
これにて山線の旅は終了、後は新札幌の宿へと戻るのみだが、せっかくなので長万部名物"浜チャンポン"を食べに行く。
長万部駅から函館方面にタクシーで5分ほど、"三八飯店"へ。
ここは中ノ沢駅から近いが、本数が少ないためタクシーで移動。
昨年9月に長万部で泊まった際に訪れる予定だったが、不定休なのか店が閉まっており訪問が叶わなかった店。
約10ヶ月越しで浜チャンポンをいただくことができた。
たくさんあるメニューの中から、王道"塩味浜チャンポン"を注文。
麺が見えないほどのワカメの中に1匹丸ごとのイカ、ホタテ、ホッキ貝、エビ等々、海の幸が盛りだくさん。
"浜チャンポン"の名前に相応しい一品だ。
更に凄いのが、これだけ豪華な具にも関わらずお値段1,000円。
コスパ抜群。
タクシー代を払ってわざわざやって来たわけだが、これは大正解。
長万部町は人口5,000人程度の小さな町、それでいて店内は待ち客が出るほどの盛況ぶり。
観光客のみならず、地元客にも愛されるのも納得だ。
ちなみに、あんかけ焼きそばもボリュームたっぷりで人気らしい。
次に訪れた際には試してみたい。
夕食の後、日も暮れ暗くなりつつある中、中ノ沢駅まで徒歩で移動。
中ノ沢駅は普通列車が1日上下合わせて11本ほど停車する無人駅。
多数の特急が通るが、もちろん全て通過。
駅舎も北海道の無人駅でよく見られる、小屋のみのもの。
駅に着いたのが19時半頃、夜が更けていく中、もし何らかの理由で普通列車が来なかったらと少し不安になりながらも、定刻通り列車が到着。
長万部まで1駅乗車し、特急北斗に乗り換え。
新札幌まで特急に揺られること約2時間、これでこの日の工程は終了。
札幌から山線で小樽、倶知安、長万部まで、長万部から室蘭本線と千歳線で札幌まで、ちょうど1周したような工程だが、宿に着いたのは22時半。
山線というと札幌近郊みたいなイメージもあるが、1日掛かりの工程だ。
長万部~札幌が特急で2時間というのもあり、改めて北海道の大きさを実感する1日だった。
つづく。