高山本線信号場巡り
世間はお盆休みの8月の3連休。
夏休みでもなかったため特別どこか行く予定を立てていなかった。
しかしながら、いざ近づいてくるとせっかくの3連休、しかも天気は良さそう。
こうなると出かけないのは勿体なく感じてしまう。
ということで連休数日前から行き先の検討を開始。
夏休みも控えているため、あまりお金を掛けずに、日帰りで手軽に出かけたい。
通常時ならば真っ先に思い浮かぶのが競馬場遠征だが、基本的に無観客開催。
盛岡は観客を入れており、更に交流重賞クラスターカップの開催があったが、クラスターカップが3連休最終日で交通手段は新幹線に限られること、またどうせ行くならば泊まりでと、中々大掛かりになりそうだったため今回は却下。
次に挙がった候補が2つ。
1つは弥彦競輪場。
競馬場がダメならば競輪場に行けばいいじゃないかという考え。
弥彦競輪は唯一の村営公営競技ということで1度行ってみたかった。
ちょうど本場開催があって距離も適当。
ふらっと行くには良さそうだ。
もう1つは迷った時の信号場巡り。
Wikipediaの信号場一覧を眺めてて目についたのは高山本線。
全部で4ヶ所と手軽な上に、4ヶ所全てが下呂以南と日帰りでも問題なく周れそう。
少し迷ったが、先月北海道に行ったことで(?)信号場巡りの気運が高まっていたことと、信号場ならば同行者がいるということで高山本線信号場巡りに決定。
当日。
日帰りなので早めに現地入りしたく、午前3時に東京を出発、新東名を西へ。
連休初日だったが高速道路の混雑はなく、おおよそ予定通り9時頃に岐阜県に入る。
東海環状道美濃加茂ICで高速を降り、高山本線沿いに北上、4つある信号場を南側から順番に巡っていく。
1ヶ所目が上麻生~白川口間の"飛水峡信号場"。
その名の通り、飛水峡という峡谷に面した立地。
初めて訪問した信号場が石勝線だったことからか、何となく信号場というと僻地なイメージを持っているが、その観点だとここが最も"信号場らしい"と感じた。
高山本線と国道は並行して走っているが、間には飛騨川の峡谷を挟んでおり、国道からアプローチするには高山本線沿いの細い道を通る。
まずは上麻生側からのアプローチを試みるが、途中工事中のため行き止まり。
引き返し、国道で信号場の対岸を通過、今度は白川口側からアプローチ。
こちら側の道路は特に問題なく、飛水峡信号場に辿り着くことができた
2ヶ所目は白川口~下油井間の"鷲原信号場"。
こちらは国道に面しており、すぐ横に道の駅があることから手軽に訪問することが可能だ。
信号場内の下油井側に踏切があり、そこから場内の様子を伺うことが出来る。
3ヶ所目は飛騨金山~焼石間の"福来信号場"。
こちらは地形的には特に問題ないが、集落の中にあることから少し気を使った。
ここも信号場内に踏切があり、そこから場内を見学することができる。
信号場巡りのトリを飾る4ヶ所目が焼石~下呂間の"少ヶ野信号場"。
下呂市街地の南側外れあたり、下呂駅からおおよそ2km程度の場所に位置する本信号場。
行き違い設備のある下呂駅がすぐ近くにあるにも関わらず現役で使用されているのが不思議である。
帰ってから調べたところ、ここは元々貨物駅だったようだ。
これが妙な位置に信号場がある理由。
もう1つ。
下呂駅は2面3線で行き違いが可能なのだが、満線となりこの3線で捌ききれない時間帯があるらしい。
その際に本信号場で行き違いをする。
これが現役で使用されている理由。
ここも信号場内に踏切があり、場内を見学することができる。
ちなみに、高山本線の4信号場のうち、ここ少ヶ野信号場のみが1線スルー構造になっている。
これにて高山本線信号場巡りは完了。
来た道を折り返すのも芸がないので、中津川を抜けて帰ることに。
途中、東白川村で村役場巡りも。
岐阜県で"白川"というと白川郷のある"白川村"を思い浮かべるかもしれないが、東白川村は全く別の場所。
岐阜県東部、下呂市と中津川市を直線で結んだ中間くらいに位置する。
"つちのこ"の目撃証言が多いらしく、村のHPにも書かれている。
遭遇した時の対処法や"捕獲したら賞金100万円"なんて文章も。
(https://www.vill.higashishirakawa.gifu.jp/syoukai/gaiyo/tsuchinoko/hiden/)
東白川村からは中津川を経由してひたすら南下、新城ICから新東名に入り帰路に着く。
帰りも特別混雑はなく、順調に東京まで帰ることができた。
帰宅したのが23時頃。
3時出発なので、実働時間20時間ほど。
気軽に出かけると言いながら中々のハードスケジュールになるのは毎度のことだが、今回も例に漏れず丸1日しっかりと活動することに。
信号場巡りは石勝線に続いて今回が2回目。
鉄道マニアの中でもあまりメジャーな分野ではないかもしれないが、実際に行ってみると想像以上の面白さがある。
駅のように一般客が利用する設備ではないことから、地図上に表示されていなかったり、現地でも看板等が無かったりと、"探す"ところから楽しめるのも良さの1つかもしれない。
今後、是非他の路線でも行ってみたいものである。