夏のホッカイドウで競馬と信号場と食道楽(食道楽編)
競馬、信号場と来て最後は食道楽。
北海道、とりわけ函館に行くと毎度のことではあるが、暴飲暴食の3泊4日となった。
1日目は昼前の飛行機で羽田から新千歳空港へ移動、到着後はそのまま門別競馬場へ。
あまり時間が無かったので競馬場にある"いずみ食堂"の鴨そばが昼食に。
こちらは前々回の記事でも載せてたので写真のみで割愛。
競馬終了後に千歳まで戻って遅い夕食。
門別は最終レースが20:40頃、それから一旦レンタカーを返却するために新千歳空港を経由してから千歳駅へ向かうと既に23時を回っている。
門別から千歳は車で1時間程度だが、千歳市街地にレンタカー屋の店舗が無く、レンタカー屋⇒送迎バスで新千歳空港へ移動⇒電車で千歳駅へ移動という流れになるため非常に時間をロスする。
千歳での宿泊はこの点がネックである。
そんなわけで、千歳駅近くで23時を過ぎても開いていたラーメン屋、"さっぽろ桃園千歳駅前店"に入店。
北海道なのでということで、味噌ラーメンと餃子を注文。
15種類の豊富なバリエーションを誇る餃子が特徴だ。
実は今回が2回目の訪問だったが、前回訪問時と同じく一番シンプルな餃子を注文してしまい、少し冒険すれば良かったかなと若干後悔。
味噌ラーメンはシンプルながら、どこか懐かしさを感じる素朴な味。
特筆して何かあるわけではないのに、度々食べたくなるタイプだ。
これが地方のラーメン屋の魅力か。
他に選択肢が無かったために入店したわけだが、これはこれで満足だ。
2日目は移動日のため昼前からゆっくりと行動開始。
北海道を中心に展開するステーキのチェーン店だが、道内では初訪問。
(以前、なぜか道外に1店舗だけ存在する松戸店に訪問。)
旅行中の食事は高級志向で少しずつ食べるのがセオリーであるが、何を血迷ったか5円ステーキ(1番安い)の450gを注文。
今思うと、というか食べ終わった直後でも既に感じていたが、当時の自分の行動が本当に謎である。
空腹時、必要以上にボリュームを欲する癖は何とかしたいものだ。
しかしながら、5円ステーキそのもの自体には満足、お手頃さとボリュームを両立したコスパの高い1品である。
旅行時の食事でなければ間違いのない選択だっただろう。
昼食で満腹になってしまったので、その後は北斗車内でおやつを食べる程度で函館まで移動。
函館到着後に夕食のお時間。
この日の夕食に関しては諸説あったが、前から気になっていたウニの有名店"うにむらかみ"へ。
これまでは高額だったり、同行者にウニが好きじゃない人がいたりと、敬遠してた店ではあるが、この機会に入店。
結論から言うと、良い意味でも悪い意味でも"上品"。
ウニの味に関しては間違いない。
これまで食べたウニの中でもトップクラスに入るような、濃厚で癖のない生うにをいただいた。
問題は一緒に注文したイカ刺で、これが量が少ないうえに活イカでなかったのは少し残念。
メインのウニは良かったが、変なところでケチがついた。
やっぱりウニはウニの店で、イカはイカの店で食べるべきなのだろう。
函館といえばこれは外せない。
更に夜食としてラッキーピエロにも入店。
これも函館名物。
夕食が少量だったこともあり腹に余裕があったため、定番のチャイニーズチキンバーガーセットでガッツリと。
メニューが多いため迷いがちであるが、何だかんだバーガー系ならば大抵これを食べている気がする。
次は他のバーガーも試してみたいところではある。
結局、海鮮⇒ハセスト⇒ラッピの王道リレーで2日目は終了。
3日目はレンタカーを借りて郊外へ。
北上する途中、大沼近くにある"山川牧場ミルクプラント"でソフトクリームと牛乳をいただく。
ソフトクリームは夏旅行の定番、こういった専門店があるとどうしても寄りたくなる。
ミルク感たっぷりのソフトクリームは牧場ならでは。
(ちなみにソフトクリームの写真は撮り忘れた。写真は牛乳なのでクボタヨーグルトではない。)
お次は信号場巡りの途中に立ち寄った森駅で名物駅弁いかめし。
この日は朝食がバイキングだったこともあり、これを軽めの昼食とした。
駅舎内の売店が閉店になったため、駅前の"阿部商店"で直接購入。
やはり森でいただく本家のいかめしは特別。
タレが染み込んだイカともっちりした米が最高のマッチング。
それに加えて昔ながらの素朴な箱とパッケージは旅情を掻き立てる。
今回は車での訪問であったが、函館本線の普通列車、響くディーゼル音をBGMに海を眺めながら…そんなシチュエーションでいただいたらさぞ最高だろう。
前にもブログで書いた気がするが、ここのジンギスカンが1番だと思っている。
メニューはアイスランド産とオーストラリア産の2種類がメイン。
臭みが一切ないラム肉は絶品だ。
ジンギスカンの後はイカ刺のリベンジということで、海鮮居酒屋"海のガキ大将"へ梯子。
白く透き通った、歯応え抜群の活イカが出てきて無事リベンジ達成。
やっぱり函館のイカはこうじゃないと。
ついでに注文したホタテの刺身でも満足。
この日も夜食としてラッキーピエロへ。
今回は唯一メニューにラーメンがある人見店。
醤油、味噌、塩の3種類があり、いずれも590円とリーズナブル。
函館に住んでいたら定期的に食べに来そうだ。
深夜まで営業しているので夜食にもちょうど良いだろう。
今回は塩ラーメンをいただいた。
最終日となる4日目は函館競馬場へ。
昼食は競馬場内にある"あじさい"で極ラーメンの塩を注文。
函館のラーメンといえば真っ先に思い浮かぶのが"あじさい"、そのラーメンが競馬場内でいただけるのはありがたい。
極ラーメンというのは初めて食べたが、背脂が載っていて通常の塩ラーメンよりこってりしている印象だ。
"あじさい"といえば塩ラーメンのイメージだが、意外と醤油も好評なようなので、次の機会にでも食べてみたいところである。
旅行最後の食事となる夕食は"函館まるかつ水産柏木店"。
"競馬の後は回転寿司"これは北海道でも不変だ。
この店は初訪問だったが、若干当たり外れがある模様。
(あくまで訪問した日の印象で、別の日であればまた変わる可能性もあるが。)
コリコリのイカや大ぶりの赤エビあたりは味も上等な上に比較的低価格でコスパに優れる一方で、ホタテなんかは身が薄く小ぶりで、値段に釣り合っていない印象。
店を新たに開拓するのはギャンブルなので仕方ないところではあるが、改めて"根室花まる"の偉大さを実感することとなった。
今回の旅行の"食"に関して、概ね満足ではあるものの一部リサーチ不足が浮き彫りとなったように感じている。
今思うと"とりあえず相応の額を払っておけば上等なものを食べられるだろう"という慢心があったかもしれない。
思えば学生時代は1杯のラーメンを食べるのにも検討に検討を重ねたうえで入る店を決めていた。
使える金額は極々限られているが故、満足の食事を得るために徹底的にリサーチしていた。
それが今は、その10倍近い金額を払おうかという時ですら大した下調べもせずに入店してしまうこともある。
出費と満足度は比例するとは限らず、決してその出費が相応か否かの判断を疎かにしてはいけないのだろう。
出費の大小にかかわらず、やはり"コスパ"の意識を忘れてはならないのだ。
リサーチの大切さを改めて実感した今回の旅行だが、幸いなことに大きな失敗には至らなかった。
これを機に初心を取り戻し、次の旅へと臨みたい。