陸路のみで北海道へ
夏休みを利用して9月7日から4泊5日で北海道旅行へ行ってきた。
今年の夏休みは元々西へ行く予定を立てていたのだが、7月の北海道旅行でも利用したように12000円で道内6日間乗り放題、更には東京~新函館北斗の東北・北海道新幹線も"お先にトクだ値"で半額となれば利用せずにはいられない。
せっかくなので函館までは往復新幹線、道内は鉄道とレンタカーのみで、飛行機は一切使わない行程とした。
初日は"はやぶさ1号"で函館へ。
昨今の状況から空いているかなと思ったが、月曜朝1の速達型ということで、車内はそれなりの混雑。
3人席の真ん中以外はおおよそ埋まるような具合。
JR東日本の遠近分離が上手くいっているのか、下りはやぶさの場合は仙台で客の入れ替わりが少なく、東京で隣に座られると大抵盛岡以北まで一緒になる気がする。
夜の上りなんかは仙台からの乗車が多いような気がするのだが。
(※あくまで個人の感覚)
結局この日も新青森まで隣が埋まったままで、色々買い込んで乗車しなくて良かったなと。
新函館北斗で降りると、これまた大量の人。
駅構内がそこまで広くないので仕方ないところもあるが、それにしても人が多い。
売店にも長蛇の列ができている。
これは函館ライナーは満員電車を覚悟したが、新幹線を降りた人は殆ど札幌方面のホームへ移動していく。
思えば東京ではビジネス客で混雑していた新幹線車内だが、盛岡~新青森で入れ替わり、新函館北斗では観光客が大多数に変わっている。
服装的には大沼公園あたりが行き先だろうか。
混雑する対岸ホームを見ながらガラガラの函館ライナーに乗車した。
6日間乗り放題きっぷが購入した翌日からしか使用できないことから、この日は函館泊の行程。
函館着は11時半頃。
夜まで何もないので適当に函館市内を観光する。
時間も時間なのでまずは昼食。
函館といえば海産物をはじめラッピや塩ラーメン、焼鳥弁当にジンギスカンと食べるものには困らないイメージだが、ここ最近"イカ"を食べていなかった気がする。
ということで駅から近く食べログで評価の高かった"一花亭たびじ"に入店。
(https://tabelog.com/hokkaido/A0105/A010501/1008792/)
当然、名物の"活いか踊り丼"を注文。
どちらもその日に獲れたイカだが、より新鮮なのは直前まで生きていた活イカのほう。
函館や下北半島ではイカの移動販売があるが、これで買えるのは朝イカで、活イカを買いたい場合は市場へ行くことになるらしい。
大した話ではないが豆知識。
ここで食べたのは"活イカ"。
やっぱりイカは鮮度の高いものに限る。
イカに限らず食べ物は鮮度が高い方が良いに決まっているが、イカは特に差が顕著な食べ物の1つだと思う。
身が透明で歯ごたえが良く、普段東京で食べるものとは全くの別物だ。
昼食の後は谷地頭温泉へ。
茶色く濁ったお湯はもちろん、地域密着の銭湯のような雰囲気も魅力的な、個人的に追いに入りの温泉だ。
まるでここだけ時間がゆっくりと流れているかのような、平日真っ昼間の温泉。
窓から眩しい光が降り注ぐなか、のんびりと浴槽に浸かる。
これほど贅沢なことがあるだろうか。
ある地域の"日常"の中に入り込むができる、これも平日に旅行する大きなメリットだ。
温泉を出ると15時前くらい。
まだ夕飯まで少し時間があることから、函館から2駅ほど列車に乗って七重浜駅へ。
周辺には青函フェリーのターミナルや洞爺丸慰霊碑なんかがあるこの駅だが、今回の目的地は駅から徒歩10分ほどのところにある"Aiba函館港町"。
平日の夕方で重賞もない日だったのでガラガラかなと思いきや、駐車場は車がびっしり、建物内も3密待ったなしの大盛況。
ここは毎日こんななのだろうか。
これもまた、ある地域の日常体験。
ということで、500円ほど入れた10倍前後の単勝馬券を握りしめて観戦。
スタートを決めると手応え良く逃げていく。
直線では番手でマークしていた1番人気との叩き合いを制して抜け出す。
これは貰ったと勝利を確信したところ、外から飛んできた馬にゴール寸前で差されてしまった…。
まぁ競馬ってのはこんなものだろう。
無事"Aiba函館港町"の文字が入った馬券を持ち帰ることができた。
適当に競馬を楽しんだ後は函館駅へと戻って夕食。
この日はジンギスカンの"ガングロ"という店に入る。
(https://tabelog.com/hokkaido/A0105/A010501/1020988/)
そこまで有名店という訳ではないのだが、この店のジンギスカンが今まで食べた中で一番美味しいと思う。
函館に行ったらほぼ必ず訪れている気がする。
肉はアイスランド産、オーストラリア産、厚切りラムロール(産地不明)の3種類。
函館でアイスランド産のラム肉を食べられるのはこの店だけとか。
アイスランド産はあっさりとしていて、臭みも全くないのが特徴。
そしてもう1つ、岩塩を付けて食べるのがこの店の特徴だ。
ジンギスカンは一般的にタレで食べるイメージだが、この岩塩が物凄くマッチする。
函館を訪れた際は是非入ってみて欲しいオススメの店だ。
この後、ラッキーピエロ人見店でラーメンを食べる計画もあったが、それなりにジンギスカンを食べてしまったこと、そして何よりせっかくの平日であることから、函館山に行くことに。
休日ならばロープウェイ乗り場には長蛇の列が出来ているところだが、平日ということで待ち時間なし。
当然山の上も人が少なく、ゆっくりと夜景を満喫することが出来た。
山から下りた後はラッキーピエロベイエリア本店に少し寄ってから宿へと戻り、この日の旅程が終了。
宿は函館駅直結の"JRイン函館"。
今年5月にオープンした真新しいホテルだ。
最上階には露天風呂付の大浴場もあって、函館の街を眺めながらの入浴が楽しめた。
そして部屋の窓から函館駅構内を一望することができ、鉄道オタク的には大満足。
今後の函館旅行でも積極的に利用したい。
結局この日は朝4時半に家を出発して新幹線で約800kmを移動、函館で食べて競馬して夜景見ての充実した1日となった。